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| ハーブや花づくりに、木炭を使おう |
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15年ほど前に林野庁にも入ってもらい、東北から九州まで9県に参加していただいて、将来が心配だからと海岸のマツ類の手入れをしました。林床、つまり林の下をきれいに掃除して、そこの間に木炭の粉を埋めました。いま行ってみますと、そこのところだけがグリーンになって、マツが生き残っています。炭の粉を埋めたところを掘ってみますと、炭が塊になっており、細い根が密生しています。15年間にわたって根が出続けていたことがわかりました。それをきれいに洗い落とすと根がネットのようになって、菌根が続けてできており、炭の
塊が元になって、それから外に向けて若い根が広がり、根がきれいに更新しています。炭を入れたところから1～1.5mの範囲に若い根が広がっています」（関西総合環境センター生物環境研究所長小川 真）
小川さんは、きのこや樹木の研究者として著名な学者のひとりです。小川さんと同じ様に、木炭を樹木の生育に使う樹木医さんもとても多くなってきています。
木炭の多孔質な特性が①保水力が多く②空気の量も多く③生育に有効な微生物がすみかとする④酸性土で粘土質の土壌改良にすぐれている－－など多くの効用を生んでいるからです。
「いま流行のハーブなどは特に注意してほしい。なぜなら、やれティーだの料理だのと食用に使っているからです。栽培する土地に化学肥料や農薬が多量に使ってあれば、心配です」とは園芸専門家の話。
木炭を入れた土壌では、止むを得ず使うほんの少しの肥料や農薬でも、その効き目が高くなります。つまり減農薬、肥料節約になるといわれます。
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| 最高級のボカシ肥を作るのに、木炭、木灰は効果的 |
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東京都農業試験場でNHK「趣味の園芸」講師、土の先生の加藤哲郎さんは『ベランダ庭先でコンパクト堆肥』（農文協）の中で、木炭について－－
「木炭はほとんど有効成分を含まない炭素の塊ですが、微細な透き間が多く、それが微生物の隠れ家となり、有益な働きをする微生物をふやす効果があります。とくに根に養分を運ぶ菌根菌と呼ばれる微生物をふやすには木炭が最適です。木炭を混ぜればポカシ肥の威力がさらにアップします。また、草木灰は、微生物の住みかとはなりませんが、植物生育に必要な他の微量要素をたくさん含んでいるため、ミネラルを補給するのによい資材です。また、木炭と同じように養分を吸着する性質があるので、養分が無駄に逃げるのを防ぐ役割もしてくれます」 |
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| 畑、ハウス、水田、果樹、茶園・・・活躍する木炭 |
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- 木炭は、昭和62年6月に地力増進法に基づき土壌改良資材として指定されました。
光の吸収率が高く地温を高め、保水性にも優れ、また通気性もよく、保肥力も認められて、晴れて－人前として認められた感じです。この時期を前後して、木炭メーカーも次々と、地域性の高い炭材や、木酢液や、他の資材を加えたオリジナルな木炭資材を開発するようになりました。
農薬使用が社会問題となったゴルフ場、薬づけの農地、畑作、ハウス栽培に従事する人々に木炭資材が注目され、活用されるようになってきたのです。また、茶園やブドウなどの果樹園でも、減農薬、収穫量増大、風味や糖度上昇を目的に使われています。
水の浄化や、木炭風呂、室内で活躍し、役目を終えた木炭は、家庭菜園にこ利用ください。
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| 株式会社ブティック社 「木炭・木酢液の活用法」より |
